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【ショートストーリー】恋してみたら? 第2話「再会のハグ? <黎子(れいこ)②>」★婚活コラム★

2014/02/28

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信じられますか?
抱きしめられただけで
1年分の怒りが消えちゃうなんて

「モデルルームかあ、子供の頃に親とよく行ったよ。
そういえば受付のお姉さんは美人だった気がする」。

そんなぁ、黎子は仕方なく愛想笑いをした。
目の前にいるのは7番の札を胸につけた藤倉という男性。
遅れてきた貴史は、いつのまにか藤倉とペアだった女性といい雰囲気になっている。

黎子と目が合った瞬間、貴史の頬は引きつった。
だが、すぐ何食わぬ顔に戻り、司会者に促されるまま自己紹介を始めたのだ。
そして折良く藤倉がトイレに立ち、彼は1人になったあの女性の元へ…
同じように1人でいる黎子には目も向けずに。

「親の趣味、モデルルーム巡りだったんだ。家建てる金なんかないのに」。

藤倉が楽し気に話しかけてくるのが、どうも癪にさわる。

「そういうの“ユーレイ”っていうんですよ」。
「ユーレイ?」。

「買う気もないのに内覧に来る家族のこと。上司には“ユーレイ客に時間かけるな”
って言われてる。すぐわかるんです、遊びで来てる人だなって」。

つい、きつい口調になってしまった。
度の強そうなメガネに前髪が後退ぎみの藤倉は、10人の中で一番の年長者に見える。
ペアだった女性が簡単に貴史に乗り換えたのも納得できる気がして、
余計に自分がみじめだった。

なぜ私ばかりが、という思いが喉元まで込み上げた時、貴史が携帯を手に出て行くのが見えた。

「ちょっとごめんなさい」

藤倉の反応に構わず、黎子は貴史を追う。身体が先に動いていた。

名前を呼ぶと、貴史は携帯を耳にあてたまま振り返り、驚いたように目をみはった。
営業用の声で電話を切るのを見るや、黎子は勇気を振り絞って彼に近づいた。

「なんでこんな所に?私、あれからずっと…ずっと…」。

言いたい事が山のようにある筈なのに言葉が続かない。
そんな黎子の視線が、ふいに黒く暖かいものに遮られた。

なんと抱きしめられたのだ。

「久しぶりぃ!ほんと、俺もびっくりしたよ~」。
再会のハグ?!予想もつかない展開に黎子は声も出ない。

「実は俺、友達のピンチヒッターなんだ。でも来て良かったよ、黎子に会えたから」。
屈託のない笑顔。
一体どういうこと?頭が混乱した。

「パーティ終わったあと時間ある?お茶でも飲みにいこうか」。

いくらなんでもばかにしてる!あんなに傷つけて私の前から消えたくせに…。
怒らなければと思うのに声が出ない。

大きな鼓動が貴史に聞こえてしまうような気がして、黎子は胸に手をあてた。

 

>つづく

※転載元※ 婚活・女子会情報サイト【恋学】(http://koigaku.machicon.jp/)

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