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「リハーサル<梓 ③>>」【ショートストーリー】恋してみたら? ★婚活コラム ~その4~★

2014/05/08

お洒落なバーで重ね合うグラス
頬寄せる恋人たちも 羨ましくない
でも今夜だけ 明日はちがう
だってこれはリハーサル 私は誰かの代役だから

 

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離婚の原因は、夫の浮気だった。
「結婚する前から彼にはいたの、大切な人が。でも相手は既婚者で…」。
どうしてこんな話になったんだろう。梓は、酔いの回り始めた頭の中で懸命に考える。どうして? 今まで親しい友だちにも秘密にしてたのに。
カウンターだけのお洒落なバー。二人の前には赤ワインのグラス。
雅之のGパンと春物のジャケットを選んだあと、一押しだという「激ウマもんじゃ」を食べに月島へ移動。その流れでこの店に誘われて…。

最初はまだ余裕があった。
「予行演習よね。私とリハーサルしておけば水島さんとのデート失敗しないから」。
考えてきたセリフもさらりと言えた。
「もんじゃ、女の子好きですよ。焼いてあげると喜ばれると思う。それに、こんなお洒落なバーも知ってるなんて優秀! もんじゃとのギャップもいいわ」。

雅之もエデンの面談室で会う時より自然に笑い、よく喋る。自信がないと言っていた普段着も意外にセンスよく、服選びも思ったほど優柔不断ではなかった。
「私がいなくても、大丈夫だったんじゃない?」
「なんていうか、服を選んで貰うっていうのは、梓さんを誘う口実だったかも」。
え? 聞き返した時に、話題はもう他のことに移っていた。
今の、どういう意味!?

「5年付き合った子がいたって言ったでしょ? ほんとは俺、二股かけられてたんですよ」
ワイングラスを揺らしながら、先にそんな話を始めたのは雅之だった。
「俺が決断しなかったから、彼女見合いして結婚しちゃったって言ったけど嘘。俺と付き合いながら見合い相手とも交際してて、そっちを選んだっていう。カッコ悪いですよね」。

鼓動が警鐘のように早くなっていた。
あなたも辛い目にあったの? 私と同じような。
つられるように自分のことを打ち明けていた。今まで誰にも話せなかった秘密。

「…私の場合は浮気とか二股どころじゃなく、最初からそっちが本気だった、みたいな。カッコ悪いどころじゃないでしょ」。 笑い飛ばした。つもりだった。なのに、気づくと泣きじゃくっていた。
だめよ、泣くなんて。そう思っても涙はあとからあとから溢れてくる。

「ごめん。嫌なこと思い出させて」。
心配そうにのぞきこまれた瞬間、梓は立ち上がった。
「酔っちゃったみたい。先に帰ります」。
財布から2,000円を取り出したのは、我ながら偉かったと思う。もんじゃは約束通り奢って貰ったとはいえ、ここまでご馳走して貰う立場ではない。

「待って」、雅之は息を切らせて追ってきた。
「俺、梓さんが話してくれて嬉しかった。もっと話したいって思った。なのに、どうして急に帰るんだよ」。
黙って歩き出した足がもつれ、ヒールが片方脱げた。バランスを崩した梓を、雅之は軽々抱きとめた。
「ほら危ないから」。
我慢はもう限界。立場や理屈は脆く崩れ去った。男の人の胸ってこんなに大きかったんだ…。

だが、雅之の胸についに身を預けた梓の上に、無邪気な、けれども残酷な言葉が降ってきた。
「家まで送らせてくれなきゃ。今日はデートのリハーサルなんだから」。

つづく

※転載元※ 婚活・女子会情報サイト【恋学】(http://koigaku.machicon.jp/

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