朝の授業が終わると、そのまま図書館へ向かいます。
レポートを少し進めてから、夕方は割烹のアルバイト。
休日には、新宿の紀伊國屋書店を歩いたり、美味しい和食屋さんを探したり。
そんな何気ない毎日が、今の私にはちょうど心地いいんです。
でも少し前までは、お米を買うかどうかで迷うくらい、生活に余裕はありませんでした。
今回は、そんな私の何気ない日常をお話しします。
にぎやかより、落ち着く時間が好き

(※ 記事に出てくる画像は、すべてAIで作ったイメージ画像です。身バレが怖くて本人の写真は使えなかったので、私やパパの雰囲気、服装などは実際の記憶をもとにAIで再現してもらいました。「こんな感じだったんだな」くらいのイメージで見てもらえたら嬉しいです。)
授業が早く終わった日は、そのまま新宿の紀伊國屋書店へ寄ることがあります。
店内をゆっくり歩きながら、「次はこれを読んでみようかな。」と文庫本を手に取る時間が好きなんです。
最近は、小川糸さんの『ツバキ文具店』を読み返していました。
登場人物の穏やかな空気や、美味しそうなご飯の描写を読んでいると、不思議と心が落ち着いて、「明日も頑張ろう。」という気持ちになります。
本を選んだあとは、近くの上島珈琲店へ。
いつも決まって注文するのは、ほうじ茶ラテ。

窓際の席で課題を進めたり、本の続きを読んだりしていると、時間がゆっくり流れていく気がして、忙しい大学生活の中でもほっとできる大切な時間になっています。
友達と出かける休日ももちろん好きです。
でも、誰かと騒ぐより、美味しいものを食べながらゆっくり話をしたり、静かな場所で過ごしたりする方が、昔から私には合っていました。
割烹で働き始めてからは、家でもだし巻き卵を作るようになりました。
まだまだお店みたいには巻けませんが、「今日は昨日より少しきれいにできた。」なんて、一人で嬉しくなることもあります。

そんな小さなことでも楽しめる時間が、私には心地いいんです。
月に数回の楽しみな時間
そんな私には、月に数回楽しみにしている予定があります。
落ち着いた和食屋さんで、ゆっくり食事をしながら近況を話す時間です。
大学やアルバイトを頑張った自分への、小さなご褒美みたいな時間になっています。

そんな何気ない休日が、私の日常になりました。
でも、上京したばかりの頃は、その「何気ない時間」を楽しむ余裕すらありませんでした。
このままで、いいのかな。

今では休日に本屋さんへ寄ったり、パパと食事へ行ったりする時間が楽しみですが、上京したばかりの頃はそんな余裕はありませんでした。
大学へ通い始めて、一人暮らしにも少しずつ慣れてきた頃。思っていた以上に生活にはお金がかかることを実感しました。
家賃や光熱費、食費はもちろん、大学の教材代や交通費、友達との付き合い。
毎月、お給料日まであと何日あるかを数えながら生活していました。
授業が終わると、そのまま割烹のアルバイトへ向かう毎日。
忙しく働きながら、「もう少し働けば、生活は楽になるのかな?」こんなことを考える日もありました。

アルバイトの時間を増やせば、お金の不安は少し減るかもしれません。
でも、その代わりに失うものもありました。
授業が終わったあとに図書館へ寄る時間。本屋さんをゆっくり歩く時間。友達と「ご飯でも行こう。」と気軽に約束できる時間。
朝から大学へ行って、そのままアルバイト。帰って寝たら、また同じ一日。
そんな毎日を想像すると、どうしても一歩踏み出せませんでした。

私は、お金が欲しかったというより、大学生活そのものを諦めたくなかったんです。
アルバイト帰宅後
授業とアルバイトを終えて帰宅し、静かな部屋で簡単なご飯を食べる。
テレビをつけても、なんとなく眺めているだけ。
「今日も何もできずに終わった…」そう思う夜も少なくありませんでした。

生活のために毎日をこなしているはずなのに、気づけば大学生活まで、ただ過ぎていってしまう気がしたんです。
このままアルバイトを増やすしかないのかな。
そう考えていた頃、「他にも方法はないかな。」と調べるようになりました。
その中で知ったのが、パパ活でした。
もちろん、不安はありました。
だから、焦って始めるつもりはありませんでした。

自分が安心して会えると思える人だけ。
無理はしないこと。
違和感があったら会わないこと。
それだけは最初に決めて、一歩踏み出してみることにしたんです。
少しずつ、毎日が変わり始めた。

初めてパパと食事へ行く日が決まったときは、正直かなり緊張していました。
待ち合わせ場所へ向かうときも、「なにを話したらいいかな。」「静かすぎたら気まずくなっちゃうかな?」そんなことばかり考えていたのを覚えています。

待ち合わせ場所へ着くと、思っていたより自然な雰囲気で声をかけてもらいました。

今日は暑かったね。大学お疲れさま。
その一言を聞いて、

変に気を張らなくても大丈夫そう。
と少し安心したんです。
その日連れて行ってもらったのは、神楽坂にある落ち着いた和食屋さんでした。
割烹でアルバイトを始めてから、料理を見るとつい器や盛り付けに目がいくようになってしまって。
運ばれてきたお刺身を見て、思わず「盛り付けがすごくきれいですね。」と言うと、


やっぱり割烹で働いている子は、見るところが違うね。
と笑われました。

職業病かもしれません。
そう答えると、私もつられて笑ってしまいました。
大学のこと。
割烹のアルバイトのこと。
最近読んだ本のこと。
特別な話をしたわけではありません。
それでも、気づけば時間はあっという間に過ぎていました。
帰り際には、

今日はありがとう。また都合が合ったら、ご飯でも行こう。
と言っていただいて、

こちらこそ、ありがとうございました。
とお礼を伝えて駅へ向かいました。
その日一番印象に残っていたのは、高級なお店でも、お料理でもありません。
「無理をせず、自分らしく過ごせた。」
そんな小さな安心感でした。
帰り道
駅へ向かう途中、紀伊國屋書店の前を通ると、小川糸さんの『ライオンのおやつ』が平積みになっていました。
「そういえば、これも気になっていたんだ。」

少し前の私なら、「今月は我慢しよう」そう思ってそのまま通り過ぎていたと思います。
でも、その日は違いました。

今度買って読んでみようかな。
そんなふうに自然に思えたんです。
たった一冊の文庫本。
たった一杯のほうじ茶ラテ。
以前なら「また今度」と後回しにしていた小さな楽しみを、少しずつ我慢しなくてよくなりました。
もちろん、急に生活が変わったわけではありません。贅沢ができるようになったわけでもありません。
それでも、アルバイトを増やすしかないと思っていた頃より、心にも時間にも少しだけ余裕が生まれていました。
帰り道、ふと思いました。
「この生活なら、無理なく続けていけそう。」

そのとき初めて、私が欲しかったのは特別な毎日ではなく、本を読んだり、大学へ通ったり、たまには美味しいご飯を食べたり。
そんな何気ない時間を、大切にできる毎日だったんだと気づいたんです。
上京したばかりの頃より、少しだけ軽くなった足取りで歩く帰り道を、今でもよく覚えています。
この毎日を、大切にしたい。

上京したばかりの頃は、「あと何日でお給料日だろう。」そんなことばかり考えていました。
でも今振り返ると、本当に守りたかったのは、お金ではなく大学生活だったんだと思います。
本屋さんで気になる本を手に取ること。
図書館で課題を進めること。
割烹で教わった料理を家で作ってみること。
友達とご飯へ行くこと。
どれも特別なことではありません。
でも、そんな何気ない時間があるからこそ、大学もアルバイトも前向きな気持ちで頑張れています。
これから就職活動が始まって、今より忙しくなると思います。

それでも、帰り道に本屋さんへ寄ったり、図書館で少しだけ本を読んだり。
そんな時間だけは、これからも大切にしていきたいです。
あの日、「この生活なら、無理なく続けていけそう。」
そう思えた気持ちは、きっとこれからも忘れないと思います。










大学生って、こんなに出費が多いんだ…。